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【小樽周辺ドライブ】ニッカウヰスキー余市蒸留所

2023/12/28

Report By:Andy(ダンナさん)

ニッカウヰスキー余市蒸留所

札幌より車で国道5号線を倶知安方面に向け、
小樽を抜けさらに30分程進むと左手に余市駅があり右手に
「マッサン」と呼ばれ「日本のウィスキーの父」として知られる男、
竹鶴政孝がスコットランドに似た風土として選んだ地、
北海道は余市町に「ニッカウヰスキー余市蒸留」はある。
蒸留所には無料駐車場も多数あり、車での小樽観光のついでに寄るのにお勧めしたい。

また、JR余市駅からも歩いて10分くらいに位置しているので
公共の交通機関でも行きやすいと思う。
札幌から車だとで1時間半くらい、JRでも小樽乗り換えが主なものになるので
車と同程度の時間で行くことができる。

大日本果汁株式会社の略称の日果が現在の社名になっており、
使われている歴史的仮名遣いの「ヰ」は英語のWhiskyの「Wi」の
発音に近いからという竹鶴の拘りによるもの。

正門

車を駐車場に止めて、まず目にするのは石造りの美しい重厚な正門。
ここが広大な敷地の蒸留所

見学のはじまりです。

 

蒸留所看板

正門を抜けると正面にニッカウヰスキーの樽看板と旗が迎えてくれます。
この左側にガイド付き見学待合所(集合所場所)があり、30分毎に案内されるようです。

尚、1名様~10名様まで:インターネット、
予約11名様以上:お電話・FAX予約が必要な様です。

 

蒸留棟

見学待合所をさらに進むと、左手に蒸留塔があります。

単式蒸留器(ポットスチル)が中にあり、
余市蒸留所では現在世界で唯一「石炭直火蒸溜」が行われています。

ラッキーな事に実際の作業風景を見ることができました。

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リュキュール棟

ウイスキーを貯蔵・熟成させるための樽をつくる製樽棟を現在見学することはできませんが、
別塔に樽の製造工程の展示スペースがあります。

 

発酵棟

発酵棟はガラスで仕切られた室内の外から見学することができました。

ここで糖化液は酵母を加えて、醗酵に入りおよそ72時間を経て、
地下のパイプで蒸溜工場のポットスチルへ送られます。

  • 粕出し:仕込みが済んだ麦粕は、底板にある2つの
    マンホールから排出され、麦粕は牛の飼料になります。
  • 醗酵:麦汁に酵母を添加すると醗酵が始まり、アルコールが
    造られます。醗酵が盛んになると対流し泡立ってきます。
  • 麦汁ろ過:糖化釜から採られた麦汁は、一旦アンダーバックと
    呼ばれるタンクに留められ、ポンプでプレートクーラー
    を経由し、醗酵タンクに送られます。
  • 糖化:麦芽に含まれる酵素(アミラーゼ)の働きにより、
    でん粉が糖に分解されます。
  • 麦汁循環:澄んだ麦汁を得るため、下から探った麦汁を一定量
    上から戻し入れます。
  • 糖化釜への張り込み:粉砕した麦芽と温水を混ぜて、
    糖化釜に張り込みます。
    ~蒸留所資料より

 

 

旧事務所

竹鶴政孝の事務所として建てられ、政孝が亡くなった翌年 余市町文化財に指定された。

右奥には創業時の「大日本果汁株式会社」という社名の入った金庫があり、
つい最近まで現役だったらしい。

 

旧竹鶴邸

竹鶴政孝がリタ夫人とともに使用していた余市町の郊外山田町の住居を
平成14年12月に工場内に移築、復元したもの。

玄関ホールと庭園を一般公開しています。

 

マッサン

マッサンこと竹鶴政孝は広島県賀茂郡竹原町(現在の竹原市)で
酒造業・製塩業を営む竹鶴敬次郎の四男五女の三男として生まれる。

学生時代、醸造科を学んでいた政孝は
先輩の岩井喜一郎(摂津酒造常務)を頼り摂津酒造に入社。
摂津酒造は模造品ではない純国産ウィスキーを作る計画の一環として、
社長の阿部喜兵衛、常務の岩井喜一郎の命を受けて単身スコットランドに赴き、
グラスゴー大学にて有機化学と応用化学を学ぶ。

しかし、書物だけの知識でウィスキーを造れるわけもなく
焦る日々が続いていたが、最終的に政孝の熱意が周りに通じ竹鶴は
グラスゴー西南のヘーゼルバーン蒸留所で実習を行った。

この際にウイスキー用の専門の職人でさえ嫌がった蒸留釜の清掃を
率先して行い、ポットスチル(蒸留釜)の内部構造を調べたという
逸話が残っている。

こうした現地修行が成功していなければ、
今ある純国産ウイスキーは実現していなかったといわれる。

「ウィスキーづくりにトリックはない」これは政孝の口癖で、
「儲かるより味を褒めてもらうほうが嬉しい」というほど高品質第一主義の経営者でした。

 

蒸留所敷地内のちょうど中間地点に、蒸留所を見守るように竹鶴政孝像があります。

 

 

ウイスキー博物館

「ウイスキー館」ではウイスキーについての歴史や製造工程を学ぶことができるとともに、
ウィスキー館の最後ではシングルカスクウイスキーやニッカの商品、
世界のウイスキーが有料で試飲出来るほか、余市モルトの無料試飲ができます。

なおニッカウヰスキーでは2015年から果汁100%のりんごジュースは製造販売はしておらず、
蒸留所内でのみ試飲できます。

ウィスキーと税金の歴史

現在のウィスキーは琥珀色をしていますが、
誕生から18世紀までは無色透明で大した香りも無かった。
1700年代にスコットランドを併合したイングランドは財政難に苦しんでいて、
当時スコットランドで盛んに造られていたウィスキーに重税をかけることを決定した。

それを避けたウィスキー業者が人目がつかない山奥でウイスキーの密造を始めました。
山の中なのでウイスキーを蒸留するための燃料には泥炭(ピート)を使い、
できたウイスキーをシェリー酒の空き樽に詰めて洞窟などに隠すようになったのですが、
密造したウイスキーの樽を何年かして開けてみると、誰もがビックリ。
アルコール度数がとても高く、味もヒリヒリするお酒から、芳醇な香りが立ち、
味もなめらかになっていた。

 

ニッカウヰスキーと言えばこのキャラクター
「キング・オブ・ブレンダーズ」
こと19世紀英国の「W・P・ローリー卿」

 

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