Kalmia*歳時記

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歯科医院のお話& 裏話【患者編】

【Z歯科】他人の保険証*靴の履き違え

2021/04/29

当ブログは実際にあった出来事を書いていますが、
記事内に登場する人物、歯科医院の名称等はあくまで仮名であり
実在する名称とは一切関係ありません。

これはZ歯科での話。

保険証

ある日、カルテのチェックをしていると、
不備があって保険証の再確認をしなくてはならないカルテが出て来ました。
見てみると、前日にかかった新患 田村 知佳さん(20歳の女性 仮名)でした。
そして、朝のうちに保険証の確認をしようと、
田村さんの問診票に書かれた電話番号にかけてみました。

すると、「はい、井村(仮名)です。」と女性が出た。
あれ?間違えた・・?と思いながらも
私「田村さんのお宅ではないですか?」と確認してみると
女性「違います」とキッパリ。
やっぱり間違えてかけたかぁ・・と思い 謝って電話を切りました。

再度、電話番号をよく確かめてかけ直してみると、
「井村です」と、また同じ女性が出た。えっ?・・どういう事だ??
電話番号を言って確かめてみましたが、間違ってはいない様。
そこで初めて「Z歯科ですが、田村 知佳さんのお宅ではないです・・よね?」と聞くと、
その女性は慌てて「え?・・あっ、わ、私です!」と。

私は ん・・・・?と思いながらも 、
昨日 来院された田村知佳さん本人か確認したら その女性は本人だと言う。
そして、保険証の再確認のお願いをすると、

女性「えっ・・あ、保険証は車の中に置いてあるし・・今は持って来れません。
それに、出掛けかるし 今、忙しいので切ります!」
と一方的に電話を切られてしまった。

明らかに動揺している様子。
これは絶対に (。¬ェ¬。)怪しい・・
この慌てっぷりは、本人の保険証ではないかも、と思いました。

また、お昼に電話をかけてみた。
するとお母さんらしき人が出て「はい、井村です。」と。
私「Z歯科医院ですが、田村知佳さんはそちらにいらっしゃいますか?」
お母さん「田村知佳・・?うちは井村で、田村知佳さんは私の娘の友達ですけど」

・・はは~ん、やっぱりね。
で、朝の一件をお母さんに話すと
お母さん「きっと娘の絵里かもしれないわ。
娘が帰って来たら聞いてみます」と言って電話を切った。

そして、井村絵里(仮名)のカルテを探してみると・・・なんと、出てきました。
しかも電話番号、問診票の筆跡は田村知佳のと同一。
そしてレントゲン、※歯式も一致!
これはもう同一人物間違いなし!

先生にこの事を報告しました。
先生もレントゲンを見比べて「あらら・・同じ人だね。」と言って
そのまま お昼休みで自宅へ戻ろうとしたので、そこで先生を呼び止め、
私「先生、治療費はどうしましょう?保険請求は出来ないので、全額負担になりますよね」
先生「うーん・・・ゴタゴタは嫌なんだよね。治療費は請求しなくていいよ。」と。
・・やっぱり・・┐(-。ー;)┌
先生がいいって言うのなら それでいいけどさっ。

それから数日経ちましたが、
いっこうに井村さんのお母さんからの電話はありません。
なので、こちらから電話をしてみました。

井村母「やっぱり、うちの娘ったら友達の保険証を借りてたみたいなのよ~。
ほら、今 うちの子 無職だから、保険証が無いでしょ~?」
・・・って、知らないよ!しかも この親、全く悪びれる様子がないし(-゛-;)

こういう人(親)からは きっちりと治療費全額をもらいたい気分でしたが、
先生が請求はしなくていい、って言うから ここは抑えて
取り合えずは「本来ならば、こういう事は詐欺行為になりますからね。」
とだけ釘をさしておいた。

娘の方はきっと‘悪い事をしてる’って意識があったから、オドオドしてたのでしょうが、
しかし、この親・・・

***‥∴‥***‥∴‥***‥∴‥***‥∴‥***
※歯式・・・どこの歯に何が詰めてあって、
何が被せてあって、虫歯があって、歯の無い部分とか、
口の中(歯)の事をカルテの表紙に記入しています。
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靴が無い

午前中に治療を終えて会計が済み、玄関へ向かった女性患者(20歳位)Dさんが
再び受付へ やってきました。

Dさん「私の靴が無くなってるんですけど・・買ったばかりなのにぃ(。>_<。)」
私「ヽ(  ̄д ̄;)ノ え゛っ・・・もしかしたら、
他の患者さんが間違えて履いて行ってしまったのかもしれないですね。
同じ時間帯に一緒だった患者さんに 確認してみますので、少しお待ち下さいね」
と言って、Dさんが居た時間に来ていた女性の患者さんに電話をしてみました。

すると、大抵の人は「えっ?私、間違えたかなっ?今 見てくるからお持ちください」と言って
靴を見に行き、そして「やはり、私の靴に間違いないですよ」・・って感じだったのですが、
その中でYさん(60歳過ぎ)だけが電話をかけた時、何か様子が違った。

電話で事情を話すと いきなりYさんは「間違えてないわよ」と即答。
Yさんを疑うような言い方にならないように気をつけて話したつもりでしたが
‘あれ?間違えたかしら?’という素振りは感じ取れなく ・・・いきなり怒り口調でした。
靴を確かめないで、即答・・・(-゛-;)ん・・・それにYさんは何を怒っているんだ?
そして何か慌てているような感じ・・・なーんか(。¬ェ¬。) 怪しい・・

そして更にもう一度、確認してもらえないかと聞くと
Yさん「間違えてないって言っているでしょ!」と、こんな感じで電話を切られてしまった。

結局、午前中に来院された全ての女性患者さんに電話をしてみましたが
「間違えた!」って人は出てきませんでした。

残っている誰かの靴を履かせて帰すわけにもいかなかったので
Dさんはスリッパのまま スタッフが車でDさん宅まで送って行きました。

それから数時間後、怒って電話を切ったYさんがやって来ました。・・・間違えた靴を持って。
それが、悪びれもなく 「さっき靴を見たら違ってたから持ってきた」と。
そして、Z歯科の玄関にポツンと残されたYさんの靴を持って帰って行きました。

DさんとYさんの靴・・・同じ色の黒い靴ではありましたが、デザインが全く違うもの。
Dさんの靴は買ったばかりと言っていただけあって、キレイな靴で、
Yさんのは数年履きつぶされた靴でした。

それにしても 別な人の靴って履いたら直ぐに分かりそうなもんですけどね^^;

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