北海道の会費制結婚式
2018/01/05
先日、従姉妹の結婚式で旭川まで行ってきました。
新婦のカナコちゃん(仮名)と、その家族に会ったのは十数年ぶり。
※写真はプライバシー保護の為、油彩風にしております
十年ひと昔
前に会った時はカナコちゃんはまだ中学生位でその下の弟は小学生。
記憶はその頃のままだったので、今回、久々にカナコちゃんと小学生だった弟も
既に成人したその姿を見た時は驚きでした。
十年ひと昔・・・怖すぎる(||゚Д゚)
久々と言えば
北海道の結婚式に出席するのも久々でした^^;
以前は友達とか同僚、親戚の結婚ラッシュで月に4回入った時があって
でも、会費制だからまだ良かったものの、これが招待制でのご祝儀だと
月4回は ご祝儀貧乏になっちゃうところですね(-∀-`; )
カナコちゃんとその父です。
カナコちゃんは4人兄弟の中の唯一の娘。
叔父さんは昔から娘可愛いくて「カナコは絶対、嫁にやらん!」と、
ずっと言っていましたが、とうとう、その時がやってきました(笑)
当日も「嫁にやりたくねー」と言ってましたが・・・
叔父さん、往生際が悪いっすっ( ´艸`)ププッ
今日は北海道の会費制結婚式のお話。
会費制
そう。北海道の結婚式(披露宴or祝賀会)といえば、会費制。
披露宴は北海道では「会費制祝賀会」と呼ばれています。
道外での披露宴は新郎新婦の両家が主催し
日頃、お世話になっている方々を招待し、新郎新婦をお披露目するのに対し
北海道では新郎新婦の親しい人達、周りのみんなが2人&親族の為に祝おう!と
最も親しい人が発起人となり祝賀会を主催したのが始まりと言われています。
発起人主催
北海道の会費制祝賀会は新郎新婦がそれぞれ発起人6名位を依頼し
発起人は祝賀会の案内状を送ったり、余興、祝賀会の進行、受付等
準備を全て取り仕切ります。
領収証を発行
「会費」ですので当日受付で財布から直接支払います。
それと引き換えに領収証が印刷された祝賀会のしおりが渡されます。
ご祝儀は・・・
これは個人的に渡したい人は別途渡しておりますが(だいたいは親戚、上司)
基本的に会費だけでOKなのです。
とても親しい友達には会費+品物を贈ったりする事もあります。
席順
招待制と北海道の会費制では席順が異なります。
主賓、同僚、までは同じですが、新郎新婦の親族が
最前列の両端、発起人は最後列両端になります。
これは道外の招待制、両家が新郎新婦をお披露目する両家主催と異なり
発起人主催での新郎新婦とその両親&家族をもてなすという事から、
座席は上座に新郎新婦の家族、親戚、下座に発起人、友人
という風になっています。
出席人数
招待制では70人前後が相場らしいですが
北海道の会費制では100人位が平均です。
両親の会社の人達とか友達も呼んだりしますので、
新郎新婦が会った事が無い人が沢山います。
母の時代には300人を超えたと言う話もよく聞きました。
リーズナブル
会費制だと最近では16000円位。
ひと昔では10000円きっていました^^;
引き出物も会費の1割程度。
費用は切り詰めて盛大に・・開拓時代の名残なのでしょうね。
会費制の始まり
北海道の会費制の結婚式というのは
北海道開拓の歴史と関わりがあるようです。
北海道は明治時代になって屯田兵により開拓された地域。
その開拓民たちは本州より移住してきた人たちなので、
当然結婚式といえば招待制だったはずです。
しかし、開拓民の生活は貧しく、新郎新婦もその家族も
結婚式が挙げれるだけの十分な費用がない。でもせっかくのお祝いごとなんだし、なんとか結婚式をしてあげれないだろうか…
と立ち上がったのが近所の村人たち。
みんなでお金を持ち合えばひとりひとりの負担も少なくなるし、
ましてや娯楽も少ないこともあり、できるだけ大勢の人に声をかけて
新郎新婦とその家族をお祝いしてあげようじゃないか!
というのが会費制の始まりなんだとか。
~開拓の資料より引用
円卓&ターンテーブル
久々の↑ターンテーブル(笑)
人数分の料理が乗せられられた大皿がドーンと置いていかれ、
テーブルを回し セルフサービスで皆さん、それぞれ料理を取っていきます。
※注)勿論、誰かが料理を取っている時にテーブルを回してはなりませんw
食べ放題ではないので、取り過ぎに注意です!(笑)
後の人の分が無くなってしまうよ(*´艸`)
うちのダンナさん(宮城出身)こう言った北海道の会費制の結婚式は初だったので
さすがに会費を受付で支払う光景と、
このターンテーブルには驚いていました( ´艸`)ププッ
2017’追記
ここ数年の間、まだ会費制は多い様ですが、だいぶ本州形式になってきているようです。
北海道での会費制の結婚披露宴に何度か招待されましたが
もうターンテーブルは全く無く、コース形式に。
前からコース形式に変わって来てるって聞いていましたが、
ちょっと寂しい気もします・・面白かったのにぃ。
・・でもまぁ自分だったら、やっぱりコース形式しちゃうか^^;
結婚式といえばよく叔母さん達がお赤飯おにぎりを作って来てたっけ・・
そこはしっかり北海道風の甘納豆のお赤飯でしたが(笑)