実家の家訓
2017/12/11
分け前
甥っ子長男(カズ:仮名)が小さかった頃の出来事。
カズと私とで近所のお店へ行き、ジュース(1.5ℓ)を1本買って帰ってきました。
そして早速 わける事に。
私「カズ、みんなで飲むから、みんなの分のコップをだしてね」
カズ「ねーね(私)でしょ、ボクでしょ、ユウ(甥っ子次男)でしょ
ばーちゃんでしょ、じーちゃん。」
私「・・・あれ??ママのは?」
カズ「・・・・・」
カズは妹(母親)のところへ行き「ママ~、水飲む~?」(水でいいよね~?って感じで)
妹「ママもジュース飲むーーー!」
カズ「え~~っ・・・(´д`;) ]
妹「ママもジュースがいい~!!」
(妹は私とカズの会話が聞こえていた)
カズはガッカリして「ママもジュースだって・・・」と。
カズったら、コップを出していくうちに 自分の分け前が減ると思って、
ママの分は水にしようと考えたのでした・・・(*´艸`)ぷぷっ!
そして、かるみあ実家の家訓~
‘分ける者は選べない’
例えば一つのケーキを切り分ける時、
ケーキを切り分ける人は自分のケーキを取るのは一番最後という事です。
ある日、母の友達から柳月の三方六のケーキを頂き、それを分ける事になりました。
(今は切り込みが入っていますが、当時は入っていませんでした)
これです↓
柳月 バームクーヘン 三方六 プレーンギフト 北海道土産 お菓子 人気 残暑見舞... |
母が包丁を持ってきて、分けようとした時にカズが「ボクが分ける~!」と。
ここで、ある事が起きると母も妹も私も予想をしていました。
妹(カズの母親)が「ここの家では切り分ける人は選べないんだよ。ここの家訓なんだから
カズが切ったらケーキを取るのが一番最後になるけど、それでもいいのかな~?」
カズ「ボクが切る~!」
母「じゃぁ、切りなさい。(o ̄ー ̄o)フフ~ン」
母はカズに包丁を持たせ「ちゃんと、均等に切るんだよ」と言ったのにもかかわらず、
カズに切らせてみると、一つだけ大きく切られているケーキがありました。
そして、案の定「ボク、これ~!」とカズが真っ先に大きいケーキに手を伸ばすのですが、
母「カズの他にも、この大きいケーキを食べたい人がいるかもしれないよ」
妹(カズの母親)「切った人は選べないって言ったでしょ。カズは一番最後!」
と言って手を払い除けます。
私「はい、ジャンケンするよ~」
皆で「ジャンケン・・・」
と、ここでカズもジャンケンに入ってくる。
妹「カズは最後なんだから、ジャンケンに入れないよ」と、
ジャンケンの輪からカズを除けた。(-。-)ノ
カズは「え~っ!(`Д´)」
「ジャンケンポン!」・・・勝ったのは父。「俺はこれ」と中くらいのケーキ。
「ジャンケン・・・」
と、ここでKがいつの間にか参加。
母「ダメ~♪カズはケーキを切った人なんだから選べないってばw」と輪から放り出す。
「ジャンケンポン!」 次は次男のユウ「ボク、これ」・・・と、中くらいのケーキを取った。
ジャンケンをする度にカズは参加しようとするのですが、払い除けられ
妹、母も、中くらい、小さめのケーキを取っていく・・・。
って、最後の仕事は私かよぉ(´д`;)
残るは切った中でも一番大きいケーキと一番小さいケーキ。
んーーーー・・・カズに大きい方のケーキをあげようか とても悩みましたが、
やはり、ここは世の中の厳しさを知ってもらわねば!!
ゴメン、カズ!私は鬼になるよー!(`0´*)ノ"
って事で「私はこれ!大きいの食べる~♪ヾ(〃^∇^)ノイェ~イ♪」
そして最後に残ったカズの分は小さいケーキ・・・。
カズ「il||li _| ̄|● il||li 」
母&妹(カズの母親)「仕方ないね~。カズが切ったんだもん。ここの家の決まりだからね~」
・・・カズは世の中の厳しさを知ったのでありました。
均等に切っていれば・・・と、きっとカズは後悔した事でしょう。
それから、数日後・・・
母がスイカを買ってきました。カズはスイカが大好き♪
母「カズ~、スイカ切ってみる~?(・∀・)ニヤニヤ」
カズ「やだぁー。ボク、切らないよ~。」
・・・懲りたようです(笑)
平等に
今は甥っ子達も大きくなったので、
さすがに食べ物をジャンケンで選んで取る事はないのですが、
私らが子供の頃、子供だとありがちな、自分だけ独占して他の人には気を使わない、とか
自分だけが良ければ(得をすれば)いいとか、子供だから許される
という考えが大嫌いな母が思いついた家訓なのでした。
なので、分ける時はどんな時も人数分。
母がまず最初に「ここに何人いる?」から始まり
「ちゃんと平等に分けなさい。分けた人は一番最後」と
母は子供達に分けさせたりしていました。
複数あるお菓子(キャンディー、チョコレートとか)の場合も
大人も頭数に入り人数分、キッチリ分けなければなりません。
でも、父、母はあまりそういったキャンディー、キャラメル、
チョコレート類はそんなに食べないので
最終的には子供の方へ回ってくるんですけどね。
子供だからって大目にみる事はしない母流のやり方なのでした。