【Y歯科】一風変わった患者さん
2024/07/04
当ブログは実際にあった出来事を書いていますが、
記事内に登場する人物、歯科医院の名称等はあくまで仮名であり
実在する名称とは一切関係ありません。
これはY歯科医院に居た時の話。
患者さんから指図される
新患で一風変わった患者Oさんがきました。(女性50代)
その患者Oさんを呼びいれてユニット(診察台)に座ってもらった途端に、
患者Oさん「これと、これは(タービン、コントラ等→歯を削る機械)使わないで。
椅子も倒さないで。大きいレントゲンを撮ってから治療を始めて下さい」
と言い出しました。
調度、そこへ先生がやってきて
「あれダメ、これダメってそんなんじゃ治療出来ないよ!」と。
Y先生はこういった患者さんがとても嫌い・・あからさまに態度に出ます^^;
治療開始
それから、患者Oさんの治療が始まりました。
先生が椅子を少し倒すと、
Oさんは「ぎゃー!倒さないでって言ったでしょー!!」と大騒ぎ。
先生「だから、そんなじゃ治療出来ないから。治療しないで帰る?」
すると、Oさん「頑張る・・・」と言って一旦おとなしくなりました^^;
その後、レントゲンを撮ってから先生は患者Oさんに虫歯の進行具合を説明。
神経をとる事になり、患者Oさんも嫌々ながらも了承。
先生「これから、神経取るけど、歯を削らないと取れないから削る機械を使うからね。
その前に麻酔の注射をするから。」と・・・
麻酔を見た途端にOさん「注射は嫌!」と拒否。
先生「神経までいってるんだから、麻酔しないで削る方が凄く痛いんだよ!耐えられる?」
先生はだんだんイライラ・・
何だかんだ患者Oさんは麻酔をOKし、全身に力が入り固まった状態で
「ぎぇ~~~っ!」と奇声を発しながらも麻酔に耐えていました^^;
麻酔が効いてきたところで先生がタービン(歯を削る機械)を持って
キュィ~~~~ンと音が鳴った瞬間、患者Oさんが「お手々握ってて!」と、
いきなり私の手をガシッと掴みました。(゚口゚;うぉっ!・・すると先生は手を止め
「アシスタントの手を掴んだら、仕事が出来ないでしょ!放しなさい!」
先生、怒る怒る・・他の患者さんだったら ここまで怒らないのにな(^-^;)
それから、患者Oさんは診察台の横をつかみ
腕も足も開いた変な格好のまま身体が硬直して、時に奇声をあげながらも、
治療は進行していったのでした。
・・なんだか、そんな姿の患者Oさんを見ていると
こちらも変に力が入ってしまいます^^;
それにしても、なかなか ここまで さらけ出す患者さんも珍しいかも^^;
次の来院日
Oさんを呼び入れると、
患者Oさん「あなたの お手々握ったら先生に怒られるから、これ持って来た」と言って
10~15cmの木の切れ端を持ってきて治療中はしっかり握っていました。
それは日によって大きめの木の枝だったり、折りたたみ傘だったり。
また、ある日 患者Oさんを呼び入れると
Oさんは生肉を入れる発泡スチロールのトレー(肉は無く、トレーのみ)を
両手に沢山抱えて診療室に入ってきた事がありました。
それは洗っていないようで、汚れも酷く悪臭が・・・。
それを見た先生は大激怒!
先生「Oさん、何を持ってきてるの!
こんなの診療室に持って入るなんて、どうかしてるよ!玄関に置いてきなさい!」と。
・・ここまで、患者さんに対して叱りつける先生って いないかも・・(-∀-`; )
こんな感じで、患者Oさんは先生に叱られながら
時に奇声を発しながらも、ずっと通院していたのでした。
それから数年後
私は妹と近くのスーパーでお買い物をしていた時
広告片手に早足(かなりの早さでしたw)でウロウロしている客に目が止まりました。
あっ・・・Oさんだ!
と私が気が付いたその横で私の妹が、「あーーーっ、あの人・・・!
こないだ、ここに買い物しに来てたら、
あの人 急に私(妹)のカゴからポカリスエットを取り出して、
「これ、これ!これってダイエットに効くんだよね?これが欲しいのよ!」と言って
私のカゴから持ち去った人だ!」と。
えー!(゚ロ゚ノ)ノ なんと!姉妹でOさんに関わっていたなんて!
それにしても相変わらず突拍子もないOさんなのでした(^o^;)