【腹腔鏡下手術】入院~卵巣&子宮全摘手術(尿管ステント挿入)【乳がんサバイバー】
2022/12/07
入院の準備を済ませ、いざ入院!(`0´*)ノ"
術前検査の時、外来の看護師さんに「病棟に上がる前にPCR検査がある」と聞いていたのですが…ありませんでした^^;
入院受付で到着を伝えると、入院病棟の事務員さんが迎えに来てくれて病棟へ。(荷物は事務員さんが運んでくれました)
新型コロナの関係で家族とはここでお別れです。
目次
入院診療計画
(左)入院日~術当日・前 (中)術当日・後~術後2日目 (右)術後3日目以降
入院~手術準備~説明
病棟の事務員さんに病室(2人部屋)まで案内してもらい、服用している薬とお薬手帳を渡し、TV&冷蔵庫、レンタル院内着とレンタルバスタオル&タオル等の有無を聞かれ、
他、病院へ提出する書類(誓約書や同意書、食事に関するアレルギーのチェック等)を渡し、ルームシューズ(院内靴)、パジャマ(院内着)に着替えて待機です。
手術前日(準備)
- お臍、手術周囲の毛処理、弾性ストッキングのサイズ合わせ、入浴またはシャワー浴をする。
- 夕食後、下剤を飲む。
- 絶食。(水、お茶、スポーツ飲料はOK)
麻酔科医から麻酔に関する説明
硬膜外麻酔
- 背骨と背骨の間に細い管を入れて、痛み止めの薬を繰り返し投与できるようにする麻酔で、麻酔覚醒後も痛み止めとして使用する事ができる。
(合併症は術後、起床時に頭痛がしたり、麻痺やしびれが生じたりする事が稀にある。)
全身麻酔
- 静脈麻酔(点滴)や吸入麻酔薬(ガス吸入)を使用して、その間に手術を終える麻酔。
- 眠った後に人工呼吸を行うために気道確保をする(喉や気管に呼吸を助ける管を入れる)。
(目が覚める前に管を抜くが、喉の痛みが残ったり、声のかすれ、吐き気などが生じる事がある。)
術後、3日間乗り越えれば後は段々体は楽になっていきますよ、とな。
看護師から看護プラン、手術の流れの説明
乳がんの手術の時も同じ病院なので私のデータをもとに、
- 手術前
皮膚のただれが出ないように、テープを貼る前に予防する。
手術室でのBGMをリクエスト等・・前回はクラシックでしたが、今回もクラシックにします?って感じでした^^; - 手術室入室
歩行で手術室へ入室。本人確認の為、生年月日、氏名、何の手術かの確認。 - ベッド移動
血圧、心電図、指キャップ装着 - 硬膜外麻酔
術後の痛みを取るもので、痛み止めの表面麻酔を皮膚にしてから背中に細い管を入れて麻酔を注入する。 - 全身麻酔
硬膜外麻酔のあとに全身麻酔を始める。
口元のマスクから酸素が流れ、点滴から薬が入り眠くなる。 - 手術終了
麻酔から覚めた後の声掛けや質問。
手足の動きや皮膚状態の確認。 - 手術室退室
麻酔から覚めた事を確認し、ベッド移動後に病室へ。
担当医から手術方法の説明
前回の術前検査後に説明してもらっていたので、手術前日は睡眠、食欲、体調はどうですか?な感じで終わりました。
診断名:子宮筋腫、右卵巣腫瘍(良性)
手術名:腹腔鏡下子宮全摘術+両側付属器切除+尿管ステント挿入
手術当日~手術後
手術当日(術前)
- 病院で出される院内着に着替え(汚れるかもしれないので)パンツ以外の下着は脱ぐ。
- 浣腸
- 朝分の薬を飲む
- 絶飲。(飲食✖)
- 髪の長い人は金属の付いていないゴムでまとめる。
- 眼鏡、指輪、貴金属、コンタクトレンズ等は外す。
- 弾性ストッキングをはく。
- 点滴をする。
- トイレを済ませておく。
- 歩いて手術室へ。
手術室へ
硬膜外麻酔
手術室で名前確認後ベッドに上がり、血圧計、心電図等が付けられ、左下で横向きになって膝を抱え込むようにして背中を丸め、
皮膚に痛み止めの麻酔をしてから背中に細い管を入れて硬膜外麻酔が注入される。
全身麻酔
その後に口元にマスクがあてられ、点滴から麻酔が導入され、いつの間にか眠っていて・・
腹腔鏡下手術
お臍からお腹の中に炭酸ガスを入れ、スペースを作り
お腹に4ヵ所、小さく切開し、カメラや専用の手術器具を使って
腹腔内の画像をテレビモニターで観察しながら処置を行う。
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手術自体は3時間半で、術前の麻酔導入と術後の目覚めるまで+1時間=合わせてだいたい4時間半。
目が覚めると終わっていました。
手術後
手術中、夢でも見ていたのか、覚めたばかりは夢か現実か・・(・_・;? って感じだったのだけれど、段々現実感が出てきた感じ。
麻酔科医に「大丈夫?気分は悪くない?」と聞かれ、胃の辺りが痛いような変な感じがしたので、そう伝えると、
卵巣と子宮を全部取ったから、その空いたスペースに他の臓器が寄ったりするので、胃が下に引っ張られている痛みだから少し時間が経つと治まるので大丈夫、との事でした。
前回の乳がん手術の時は麻酔から覚めた後、吐き気を伴いましたが、今回は吐き気はありませんでした。
手術室からベッドごと病室へ戻る前に、婦人科担当医が摘出した卵巣を見せてくれました。
意識が朦朧としている中、卵巣がかなり大きくなっていたのは記憶にあるのですが・・子宮は見たか覚えてない^^;
家族
新型コロナの影響で病棟へは入れないので、手術の30分前にまでに総合受付で「〇時手術のkalmiaの家族です」と伝えると、病棟の看護師さんが手術室の待合室まで家族を案内し、私が入院病棟から手術室へ向かい、その一時会えるって感じでした。
その時に看護師さんを介して夫にiPadとレンタルWi-Fiを渡し、ちょっと会話をして私は手術室へ。
この日は私の他にも手術の患者さんが居て、その家族やらで密を避けたのか、手術室の階の待合室にはずっと居られない状態だったらしく、
夫は待ち時間、駐車場の車の中やら、喫茶コーナーやら1階待合室などを転々とし、iPadで遊んでいたらしいです。
手術が終わったら夫携帯に連絡するとの事で、私が麻酔から目覚めるタイミングで再び、夫は手術室の待合室で待機し、私が手術室から出てきたら、また少し会話ができ、(その時に夫からiPad&レンタルWi-Fiを看護師さんが受け取り)
そのあと、担当医から手術の説明と取り出した子宮や卵巣の状態の説明があったようです。そして帰宅。
術後の記録
術後当日
- 術後数時間で血圧など落ち着いてきたので、計測器などの装置を外す。
- 胃の引っ張られる感じはなくなった。
- 数時間おきに痛みがでるので、背中の硬膜外麻酔を使う。
- 左足にまで麻酔が効いてしまっている様で、鈍い感じ。
- なかなか寝がえりがうてないので背中やら腰が痛くなる。
- 少量の出血有り。
- この日はベッドで安静に。飲食は✖
術後翌日(1日目)
- 朝から水は飲めるようになる。
- 食事は全粥と、おかずは軟食・・が、食欲なし。↓は朝食と昼食
- 朝の回診後、診察だったので診察室へ向かおうとしたが、左足がまだ麻酔が効いていて歩けないので車椅子で移動。
- お腹、縫った箇所は異常なく、腸の調子も順調。
- 左足の麻痺は硬膜外麻酔の影響で、背中の管を取り外すと左足の感覚は戻るので、硬膜外麻酔は取り外し、鎮痛剤は点滴と錠剤を使う事に。
- 硬膜外麻酔を外した後、左足の麻痺がとれ感覚が戻って立てる&歩ける様になったら尿管を取り外す。
- 午前と午後で抗生剤の点滴。
- 出血なし。
硬膜外麻酔を外したあと麻酔がきれ、左足が動かせるようになると、お腹にじわじわ痛みがでてきました。
昼過ぎからは痛くて身体を起こしていられない程痛みが強くなってきて、鎮痛剤の点滴も錠剤も殆ど効かなく、ずーっと夜中まで痛みが続きました。
痛みレベル8~。早くどうにかして~、って感じでした。
私的痛みレベル10段階
1~2=微々たる痛みで気にならない。 3~4=ちょっと気になる痛み。 5~6=痛いが我慢できるかな。 7~8=我慢できない。痛み止めが欲しい 9~10=汗が出るほどの痛み?未知な領域。
夕食は痛みが酷くて食べられる状態ではなく、折角持って来ていただいたけど下げてもらいました💧
私は気管支喘息持ちなので、鎮痛剤は強めのロキソニンは使えなくカロナールでした。点滴も錠剤も1日に使える上限までいってしまい、
22時頃、別な鎮痛剤トラマールを飲んだら、副作用?で胃のムカつき、発汗あり。(空きっ腹にトラマールを飲んだせいかも)
トラマール服用してだいぶ経って胃のムカつきと発汗が治まってからは追加の鎮痛剤で看護師さんを呼ぶ事なく、朝まで眠れました。
術後2日目
朝起きると、だいぶ調子が良い。(痛みレベル4~5)
朝食後にトラマールを飲んでも胃のムカつき、発汗はなし。(薬剤師さん曰く、2回目のトラマールからは身体が慣れてくるようです)
- 午前と午後に抗生剤の点滴
- 食事は普通食に。(完食はできなかったが、だいぶ食欲が戻る)
- 午後からは起き上がるのも楽に。歩くと右側の創部に痛みはあるが、動かなければ痛み止めが効いているせいか殆ど痛みは感じられない程に。
- 創部にテープを貼り、シャワー浴解禁。
- 寝がえりも楽にうてるようになる。
麻酔科医の言う通り、当日、翌日、翌々日と3日間が過ぎればだいぶ楽になりました。
術後3日目
- 回診で創部のテープを剥がし、異常なし。
- 午前と午後に抗生剤の点滴。
- シャワーはテープを貼らなくてもそのまま浴びてOK。
- シャワー後にお臍の創部だけは汚れなど溜まりやすいので、軟膏(バラマイシン)塗布。
- カロナールを朝昼夕1日3回食後で出してもらう。
- 腹部は時々痛みは出るが、ずっと続く感じではなく波がある感じ。(痛みレベル3~5)
- 咳をしてもお腹に響かない。
術後4日目
- 回診。
- シャワー浴のあと臍に軟膏塗布。
- 朝、昼、夕食後にカロナール服用。
- 午前と午後に抗生剤の点滴。
- 痛みの波も段々緩やかに。(痛みレベル1~3)
- クシャミしてもお腹に響かない。
術後5日目*退院
- 朝に採血
- 朝食後、回診はなく病棟の診察室へ。
- 採血の結果は問題無し。
- 創部は溶ける糸で縫合しているので、抜糸はしない。
- 動くと痛いのは一部分(右側)、腹直筋も切っているのと、そこをガッツリ縫っているので、数日は動くと痛かったり、突っ張った感じは出るが、糸が溶けてなくなる頃にはそういった症状も無くなるとの事。
- 術後、腹部表面の創部も問題無し。腹部(体内)の摘出後に塗ったところも問題なしだが、塗ったところから滲む程度の出血がカサブタとなり、剥がれ落ちるのを繰り返して治っていくとの事。その際、カサブタが出血っぽく出るので少量なら問題なし。多量の出血があった時は連絡くださいと。
- 手術時の腹腔内の様子と摘出後の子宮、卵巣の状態を画像を見ながら説明。
- 他の臓器等との癒着を防ぐ「癒着防止シート」を使用し手術を行い、子宮の前側から切り込みを入れて切開。
- 子宮筋腫が幾つかあり、そのうちの1つがちょっと大きめ。そして新たにポリープまでありました(๑ʘ∆ʘ๑)ポリープが不正出血の原因かも、と。
- 卵巣(右)は7㎝と言われるだけあって かなり大きく、卵巣(左)もタモキシフェンを止めていたせいか、少し腫れ気味でした。
- 取り出した、子宮と卵巣は病理検査に出しているので、結果は次回の外来までには出るとの事。
更年期っぽい症状(ホットフラッシュなど)の有無を聞かれ、入院中は全く無し。って事で、
- タモキシフェンは今日の夜から服用再開。乳腺外科の外来までタモキシフェンが足りなくなるので、不足分を処方。
- 退院後のカロナール14日分も処方。
- 次回外来の予約。
- 退院する前に最後の抗生剤の点滴。
- 生命保険の診断書を事務員さんに預ける。
- 会計
で、無事退院~!ヾ(〃^∇^)ノ♪(荷物は看護師さんに1Fまで運んでもらいました)
退院後、夕方からタモキシフェンを再開したのですが、夜中 時間あけて2回、ホットフラッシュと発汗の症状が・・(-"-)
その翌日はホットフラッシュの症状は無し・・数日様子見る事にします。
退院後1週間(術後2週間)*外来で検診
術後の回復も順調で、子宮全摘した後に縫った箇所やお腹表面の創部も問題無しとの事でお風呂(入浴)の許可がでました。(温泉もOK)
病理検査の結果も出て、全て良性で悪い部分は無し、との事でした。(*´ο`*)=3 フゥ~良かったぁ
痛みは薬を飲み忘れると、まだ少しドヨーンとした痛みが出るので、お守り代わりにカロナールを出してもらいました。
次回の外来は1カ月後の予定。
高額療養費制度
今回の手術料62万+その他諸々合わせて94万!(健康保険が適応され、3割負担になります)
前もって高額療養制度の申し込みをしていたので、一安心でしたが、
支払ったとしても手続きをすれば、差額分は戻ってくるようなので大丈夫(*'-')b
領収書は必ず保管
70歳未満の方で協会けんぽでも国民健康保険でも加入者であれば、同じ医療機関で支払った自己負担が軽減される制度です。
ただし、保険対象分のみの該当で、差額室料や入院時食事療養費、オムツ代等の保険対象外のものは支給対象になりません。
高額療養費(高額医療費支給制度)とは?申請方法と注意点
自己負担限度額シミュレーション