乳腺外科(乳がん) 色~んな話

【乳がん体験記】入院~乳房温存手術(円状部分切除)~リハビリ

2020年2月28日

乳房温存手術に決めた後、術前検査を終え、いざ入院!(`0´*)ノ"

キャリーケースに入院の準備をしていると なんだか、これから短期旅行するような変な感覚です^^;

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入院~説明~手術準備

入院受付で手続きを済ませ、入院病棟へ。そして病室(4床)に案内され、荷物を整理してパジャマに着替えて待機です。

その後、看護師さんや先生から、翌日行う手術の説明があります。

麻酔科医から麻酔に関する説明

  • 喘息の有無や、血縁関係での病気等の問診。
  • 全身麻酔
    静脈麻酔(点滴)や吸入麻酔(ガス吸入)を使用して、眠っている間に手術が終わる麻酔。
    *麻酔後に吐き気、目まい、頭痛などの副作用が出る事も。
  • 気道確保法
    *気道確保(喉や気管に管を入れる)の為、術後に喉の痛み、声のかすれ、
    歯に問題がある場合、ぐらついたりする事も。
  • 末梢静脈穿刺
  • 膀胱留置カテーテル
    *場合によって(全摘に移行した場合)

看護師から看護プラン、手術の流れの説明

  • 手術前
    手術、麻酔に関して心配な事が無いか。手術体位による痛みや痺れ、
    皮膚トラブルが起きないか。手術室でのBGMをリクエスト等。
  • 手術室入室
    歩行で手術室へ入室。本人確認の為、生年月日、氏名、何の手術かの確認。
  • ベッド移動
    血圧、脈拍、呼吸の観察
  • 手術準備
    楽な体勢を調整、皮膚状態の観察(テープのただれ)、室温調整。
  • 手術終了
    麻酔から覚めた後の声掛けや質問。
    手足の動きや皮膚状態の確認。
  • 手術室退室
    麻酔から覚めた事を確認し、ベッド移動後に病室へ。

主治医から手術方法の説明【乳がん*乳房温存手術(円状部分切除)】

主治医から再度、手術方法の説明。

  • 全身麻酔
  • 手術の方法は円状部分切除。
    *1.5~1.7cm腫瘍の周り3cm(安全域)を直径約8cm切除。
  • 手術中にセンチネルリンパ生検で術中迅速診断。
  • もし、リンパに転移が見られるようなら乳房全摘に切り替える。
    *MRI、PET検査では転移は見られなかったから、その確率はかなり低いとの事。
  • リンパ節を切るのでリンパ液や血液を体外に出すため
    ドレーン(排液管)を付けます。
  • 手術時間は3時間くらい。

乳がんの治療について

乳房温存手術で腫瘍を切除した後は その周りの組織を寄せ集め、陥没しない様に形を整えてくれるそうです。ただ、創部を閉じる時に引っ張るので、若干 形は上がった状態になるとの事でした。

場合によっては全摘!(確率は低い) 何度目かの外来の時に聞いていたから、心の準備はできているつもりですが、手術が終わって、麻酔から覚めて全摘だったらビックリするなぁ💧

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前日準備

  • 吸い飲み、もしくは曲がるストロー。
  • 弾性ストッキングの用意(看護師さんが準備してくれます)
  • 入浴またはシャワー浴をする。
  • 爪を切り、マニキュア等は落としておく。
  • 22時以降、絶食。
    *水、お茶、清涼飲料水は〇

手術当日

  • 午前10時以降は飲水×
  • 髪の長い人は金属の付いていないゴムでまとめる。
  • 眼鏡、指輪、貴金属、コンタクトレンズ等は外す。
  • 病院の寝間着に着替え、パンツ以外の下着は脱ぐ。
  • 弾性ストッキングをはく。
  • 点滴をする。
  • トイレを済ませておく。
  • 歩いて手術室へ。

13:00~手術室へ!

人生初の手術…┣¨キ(o゚Д゚o)┣¨キ

手術室に入ると、BGMにリクエストしていたクラシックがかかっていた♪手術用の帽子を被せてもらい、手術用ベッドに上がって横になります…緊張MAXです!

血圧や脈拍等の計測器を付け、麻酔(点滴)が始まり、吸入(ガス)のマスクが覆われ、いつのまにか眠っていて……目が覚めたら手術が終わっていた感じ。その後ベッドに移され、ベッドごと病室へ。

*同室患者さんから聞いていた情報、下剤、浣腸、尿の管はしませんでした…やっぱり患者さん情報は鵜呑みにしない方がいいですね(-∀-`; )

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手術後

目が覚めた後、咳をすると吐き気が伴いました。唾や痰が出るので、うっかり飲み込んでしまうと気持ち悪くなり、再び吐き気がするので、溜まったら直ぐに出す方が楽でした。そのうち吐き気が治まり、18:30頃、お腹(胃腸)が動き始めたので、看護師さんが聴診器を当て、それを確認後にストローで少しずつ飲水開始。(術後2時間後位)

トイレも看護師さんに付き添ってもらい、ゆっくり歩行しながらトイレへ。問題無かったので次からトイレは付き添い無しでOK。

その日の夕食から食事をとる事が出来るとの事でしたが、さすがに病院食は食べられず、買って来てくれたゼリー、スムージーを食し…刺激されたのかバームクーヘンを見たら、何だか食欲が出て来たので食べてみました。回復が早い!と看護師さんと同室患者さんにも驚かれてしまった(笑)

術後は抗生剤(午前と午後の1日2回)と痛み止め(6時間おき)の点滴とドレーン付きの生活。

ドレーン

パジャマに このコが付けられていて、管が抜けるまでいつも一緒です。

管が抜ける目安は(看護師さん曰く) 排液の色が綺麗になり、2日間 1日の量(排液)が50cc以下に減ったら、との話でしたが、主治医は7日間は付けていた方が後々、体的に楽でしょうとの事でした。

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術後日記

  • 術後1~2日は起き上がるのも一苦労。体力的にもシンドイ。痛み止めが効いていても手術創辺りの痛みが強かった。組織を寄せた部分に内出血あり。(問題ないとの事) 手術で左胸の神経辺りを削いでいる為、左手の指先が痙攣?ピクピク動く。(3日後位には治まりました) 左腕を上げようとしても痛くて上がらない^^;
    ドレーンが取れるまではシャワーは浴びれないので、看護師さんに身体を拭いてもらい、パジャマの着替えを手伝ってもらい、見舞いに来てくれた夫がドライシャンプーしてくれた(術後1日目)
    術後2日目は午後から洗髪と上半身の体拭きは看護師さんにお手伝いしてもらい、下半身のシャワーはOKが出たので自力で。
  • 術後3日以降は手術創より、脇下の傷(センチネル)の方が痛かった。日中は身体を大きく動かさなければ、痛みはそれほど気にならなかったが、就寝時は寝返りをうつと、傷部分が動くし、重みがかかるので痛み止めをしていても、痛くて眠れない日が数日あった。
  • 術後5日目は採血の結果、この日の午前と午後の抗生剤の点滴をもって終了。
    点滴の針が抜けました。痛み止めは点滴からカロナール(錠剤)に。ロキソニン(痛み止め)の方が強いのですが、喘息を持っている私には使えないとの事でした💧
  • 術後6日目。眠れない日々が続いたので、いよいよ就寝時に痛み止めと眠剤を貰って飲む。
    初の眠剤だったので不安があったが、途中起きる事もなく7時間ぶっ続けで爆睡できた。久々にぐっすり眠れた感じ!
  • 術後7日目。回診の時にドレーンの管、手術創に貼っていたテープを取りました!縫ってはいなかったようで抜糸はありませんでした。全身シャワーはドレーン傷の状態次第。多分翌日から大丈夫との事。
    退院日が決まったので、受付さんに生命保険会社に提出する診断書をお願いする。
  • 術後8日目。今日から全身シャワーOK!左腕が上がり難いのでパジャマ等の脱着、洗髪も少し時間がかかってしまったが自力で完了!
  • 術後9日目。ドレーンが抜けると液が体外に排出されないせいか、脇の下がもったりする感じ。脇の傷の痛みも変わらずあり、痛み止めは欠かせない。
  • 術後10日目~体力は日に日に戻って起き上がるのも難なくできるが、脇の傷(センチネル)の痛みはまだまだ治まらず、カロナール(痛み止めの錠剤)を飲む毎日。
    眠剤はその後使ってはいないが、日によって6~7時間起きずに眠れる日もあれば、夜中2時、3時に起きて痛み止めを貰い、再び寝たり。(3時間+3時間睡眠)
  • 術後13日目に退院。朝食を頂き、回診後に外来の予約。痛み止めを処方されたので、お薬(院内)を取りに行く。
    「会計準備がでました」のお知らせが来たので、1Fで会計を終わらせ無事退院~ヾ(*´∀`*)ノ

手術では直径8cmくらい切除と聞いていたから、術前と術後の乳房の変化は大きく左右とのバランスが変わったり、変形はあるんだろうなと思っていましたが、想像していたよりは大きな変化はなく、術前の説明の通り若干上がったくらい。内側にエクボくらいの凹みがありますが、日に日に平らになるでしょうとの事。内出血の方も色が段々落ち着いてきています。

本当に大きな変形が無くて良かったぁ~ε- ( ̄。 ̄A)フゥ 腫瘍のあった場所が良かったのかもしれません。

これはあくまで私の経過であり、同じ病気、手術でも同じ症状、経過になるとは限りません。

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リハビリ

術後3日目からリハビリが始まります。

初日は部屋でトレーナーさんがマッサージしてくれて、その後、グー、チョキ、パーの運動、指を折り曲げる運動、腕を軽く曲げ伸ばす運動を。


次からはリハビリ室でトレーナーさんに肩、腕、脇をマッサージして、ほぐしてもらった後にリハビリ開始。

自力で手を伸ばし、横に上げ下げ。頭方向へ上げ下げ。腰掛けた状態で手を伸ばし頭上へ10回。頭の後ろで手を組み羽ばたき運動10回。肩回し10回。


リンパ浮腫(むくみ)の感じがあったら、鎖骨の左端から右側へ撫でる感じに。左脇から下へ撫でる感じにセルフマッサージを。

他の情報では動かさないと固まるから動かした方が良いとも聞いていて、動かすとまだ痛いし、どうしたものか…。

ちょっと我慢してでも積極的に動かした方がいいのかトレーナーさんと看護師さんに聞いてみたら、あまり頑張って動かし過ぎると炎症を起こすので無理しない程度にと。

ん…その「無理しない程度に」の加減が、とっても微妙(-"-)

無事退院

退院しましたが、脇下の痛みとモッタリ感はあるので、セルフマッサージや自力で出来るリハビリは やっていく事に。

最初のうちは体内に液体が溜まっても、吸収されるようです。溜まり過ぎて、吸収されないようだったら、注射器で抜きますと。それが落ち着いてから放射線治療が始まるとの事でした。

治療費が何と90万位!(健康保険適応で3割負担になります)

前もって高額療養費の手続きをしていたので負担額が少なく済んだのですが、支払ったとしても手続きをすれば、差額分は戻ってくるようなので大丈夫(*'-')b
*領収書は必ず保管
高額療養費の申請手続き
自己負担限度額シミュレーション

 

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