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乳腺外科(乳がん) 色~んな話

【乳がん体験記】ホルモン療法(抗乳癌剤)~放射線治療

2024/03/31

こんなイメージですが、実際はなるべく肺に当たらない様に
機械はもっと横向きになっています。(目に見える光線等は出ていません)

退院してから10日後に外科外来診療。
センチネルリンパ生検、腫瘍の細胞検査結果では問題ないとの事で
計画通りにホルモン療法と放射線治療を行う事になりました。
この日から、女性ホルモンを抑える薬(タモキシフェン)を7年間服用する事に。

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目次

ホルモン療法*抗乳癌剤(タモキシフェン)

タモキシフェンクエン酸塩錠
タモキシフェンは抗エストロゲン剤で女性ホルモンであるエストロゲンにより
増殖するタイプの乳がんの発育を抑える効果のある薬です。
エストロゲン受容体がエストロゲンと結合して乳がん細胞が増殖するところを
タモキシフェンが先回りして受容体と結合してエストロゲンの作用をブロックし
乳がん細胞の増殖の邪魔をします。
(タモキシフェンはジェネリックです)
.

副作用

人によって更年期の症状だったり、様々な副作用が出る事もあるとか。

  • ほてり、潮紅
  • 気分が落ち込む、不眠 、 感覚異常 、 錯感覚
  • 無月経、月経異常
  • 吐き気、嘔吐、食欲がない、下痢、体重増加
  • 喉の痛み、頭痛、腹痛、
  • 体がだるい、疲れやすい、息切れ動悸
  • 皮膚がかゆい、発疹、皮膚血管炎、皮膚エリテマトーデス
  • 肝機能異常、脂肪肝、非アルコール性脂肪肝炎 など。

同じジェネリックでもメーカーによって薬価が違う

タモキシフェン

1ヵ月後、薬を飲み切った頃に診察があり、そしてお薬を追加してもらいました。
病院近くの調剤薬局はいつも長い時間待たされるので
自宅近くの調剤薬局を探し、処方箋ネット予約をしてみた。
するとその調剤薬局から直ぐに電話が来て
「タモキシフェンはメーカーによって薬価が倍以上も違うので、選択肢がありますよ」と
ご親切に知らせてくれました。え?…倍!?Σ(・ω・ノ)ノ
まさかそんなに値段が違うとは。そして薬の成分は変わらない、との事。
これから7年間服用する事を考えると、お薬代もバカにならないのよね…。
薬の成分が変わらないのであれば、同じジェネリックなら、やっぱり安価の方?
って事で、前回服用していたマイランから第一三共にしてみました。

前回のレシート:タモキシフェンMYL(マイラン)28日分1790円
今回のレシート:タモキシフェンDSEP(第一三共)56日分1730円

56日分なのに前回より安い^^;

薬価を調べて比較してみたらこんな感じに。

タモキシフェン錠10㎎
後発:(DSEP=第一三共、日医工、サワイ)錠/21.9円 (明治、MYL=マイラン)錠/55.8円 先発:アストラゼネカ(ノルバデックス)錠/61.9円 (2022.10月)

タモキシフェン薬価比較

メーカーによって包装が違いますが、成分は変わらないとの事です。

だいたいの薬局は近辺の病院で出される科の薬を在庫で置いてあるので、乳がん患者を扱っていない病院近辺の薬局だとタモキシフェンの在庫が無い場合があるので、前もって処方される日、〇日分、メーカー等を知らせておくと薬局の方で準備してくれます。

ヘパリン類似物質ローション

放射線治療時、治療後に処方されるヘパリン類似物質ローション0.3%もメーカーによって薬価が1.5倍~先発だと5倍近く違います。
(後発:(ラクール、ニットー、ニプロ)g/4円 (日医工/旧名:ビーソフテンローション)g/6.6円 先発:ヒルドイドローション0.3%(マルホ)g/20.9円) (2020.3月)

ストーリーピン画像

 

ニットー、ニプロは無色~微黄色の澄明なローション剤で、ラクール、マルホ(先発:ヒルドイド)は白色のローション剤でした。

油性クリーム他、軟膏、スプレー、泡状スプレー等もあるようです。

ヘパリン類似物質ローション薬価比較

薬価サーチ

良心的な薬局なら、メーカーの薬価をおしえてくれたりするのですが、だいたいの薬局は今ある在庫のお薬・・あくどい薬局だとジェネリック希望なのに、先発薬をしれっと出すところもあります(-"-)

前もって、メーカー指定しておくと、だいたい希望に近いメーカーを取り寄せてくれる事が多く、在庫がなくても取り寄せて自宅に配送してくれる薬局もあります。

余談*あくどい薬局から大手調剤薬局へ

後だしジャンケン?的な、あくどい薬局の話。

新患で皮膚科クリニックに受診したあと、直ぐ隣にある薬局へ行きました。その薬局も初めてだったので問診を記入し、お薬待ち・・そして呼ばれました。3種混合薬の他、ヘパリン類似物質ローションが他の薬局で出されていたのと違いヒルドイドと表記されていたので違いを聞いてみると「こちらは白色のローションで成分は同じです」と。別メーカーでビーソフテン(日医工)ってのもあるからメーカーによって薬の名が違うのか・・と思いながら会計へ。金額を聞いて いつも(他の薬局)の倍以上でビックリ=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)取り合えずは支払って帰りましたが、調べてみるとヒルドイドって先発薬なのね・・凄くやられた感(*ノω<*)

数カ月後に再び皮膚科で受診後に例の薬局へ。受付さんに処方箋を出し、ヘパリンローションのメーカー指定をしてみました。すると、そのあと薬剤師が出てきて「当薬局にはビーソフテン(後発)ヒルドイド(先発)の2つしか置いておりません。前回はヒルドイドをお使いのようですよ?」とな。ってか、後発のビーソフテンがあったのね・・前回は見ても聞いてもいませんでしたけど(-"-)・・何かこの薬局、気に入らない。

問診にも書いたけどジェネリック希望って事とビーソフテンも他のに比べると割高なのを伝え、無いなら他の薬局を探そうかとも思ったんだけど、ヘパリンの他にも3種混合薬(塗布薬)が処方されていたので、混合薬は他の薬局でも出す事ができるか聞いてみたら、その薬剤師は「他では難しいと思う」との事。

うーん・・どうしようか考えていたら、薬剤師「ヘパリンのメーカーが他にもあると初めて知って、今メーカーに問い合わせたらニットーなら取り寄せ可能です。明日、取りに来られますか?」と。「近所じゃないし、自宅は5㎞は離れていて、夫の休みの日しか来れないし無理なので他の薬局を探します」って言ってから、薬剤師「では配送します。」だって。そして「送料がかかってしまう(薬局もち)ので、次回からは私の受診日に合わせてヘパリンローションを仕入れるのでお知らせください」と。

何だかな・・。送料がかかるから前もって知らせておいて薬の準備をしておく、ってのは分かるんだけど、初回のヒルドイドの件もジェネリックを希望していたのにも関わらず、違いを聞いた時に先発だと言わないし、その後 安価で出しているメーカーを初めて知ったと言うのであったら、他の患者さんにも安価な方も提供すればいいのに。

何で私にだけ?他の人は薬価知らないと思って高値の方を出しているんだな・・儲け主義な薬局?って思うと、他の薬も高値の方を出しているのかなと勘ぐってしまう(-"-)

そんなこんなあってから、かかりつけ皮膚科クリニックから自宅までのルートで皮膚科がある近辺の薬局を調べてたら大手薬局が1件該当したので行ってみました。そこも皮膚科に隣接している薬局なので皮膚科ではよく出される3種混合薬の在庫も揃っていて、ヘパリンローションは希望するメーカーの在庫が無かったので取り寄せて配送してくれるとの事でした。

一応、ついでにタモキシフェンの事を聞いてみました。ここの薬局は近辺に乳腺科の病院が無い為、タモキシフェンは扱っていないとの事だったのですが、前もって処方される日が分かれば準備してくれるとの事。希望のメーカーを聞かれたので、第一三共、日医工、サワイのいずれかのメーカーを希望。3ヵ月おきの受診なので、次の受診予定日と90日分処方される事を伝えて終了。

流石大手薬局、次からはこの薬局を主(かかりつけ薬局)とする事にしたのでした。

レトロゾール

効能・効果

アロマターゼの活性を阻害し、アンドロゲンからのエストロゲンが生成されるのを抑制、乳がん細胞の増殖を抑える。
閉経後乳がんの治療に用いられる。

アロマターゼ阻害薬の解説

使用上の注意

  • 重度の肝機能障害がある患者
  • 重度の腎障害がある患者

副作用

  • 血液系障害
    白血球数減少、血小板増加、リンパ球数減少等
  • 代謝、栄養障害
    コレステロール増加(減少)、食欲亢進(不振)、体重増加(減少)等
  • 精神、神経障害
    易興奮性、うつ病、不安、不眠症、頭痛、めまい、しびれ、味覚障害等
  • 眼、耳障害
    白内障、眼刺激、耳鳴り等
  • 心臓、血管障害
    動悸、頻脈、ほてり、高(低)血圧、潮紅等
  • 皮膚、筋骨格障害
    発疹、湿疹、多(冷)汗、脱毛、皮膚乾燥、蕁麻疹、関節痛、筋痛、骨粗鬆症等
  • 全身障害
    疲労、倦怠感、口渇、熱感、脱力、浮腫、発熱等

重大な副作用

血栓症、塞栓症、心不全、狭心症、肝機能障害、黄疸

禁忌

  • 妊婦または妊娠の可能性がある女性
  • 授乳婦 等

スマホアプリ(電子お薬手帳)で調剤予約

  • 処方箋の写真を撮って加盟薬局へ送信しておくと お薬を用意してくれるので受け取りまでスムーズ。
  • 薬局から受け取ったお薬の情報もQRコードを読み込むことでアプリへの登録が可能。
  • 家族分のお薬手帳もスマホ1台でまとめて管理。

調剤薬局によっては近くの病院の科に特化した薬を在庫としている所もあるので、
要望のお薬が在庫不足な場合もあります。

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いつでもアイン薬局

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体重増加*適正体重とBMI

色々サイトを見ていると
ホルモン療法を受けると体重が増加する…という声がちらほら。

ホルモン療法では食欲が増して体重が増えたり、体質によって
薬が脂肪の吸収を促進されたり、中性脂肪が上昇しやすくなる事があるんだとか。

そういや、友達も乳がんでホルモン療法してから体重が増加(+10g強)って言ってたっけ。
私は橋本病(甲状腺機能低下症)で体調が悪い時は体重増加したり、中性脂肪もUPするし、
今度は乳がんでのホルモン療法が加わるので、相当気を付けなければなりません。

  • 適正体重(kg) = (身長m)²×22
  • BMI=体重kg÷(身長m)²

(身長が160cmの人なら 1.6m×1.6m×22=56kgくらい:適正体重)
医師によっては適正体重の±10%程度を維持するのが望ましいとか、
極端な肥満でない限りカロリー、体重を気にし過ぎるとストレスになるので、
あまり気にせず、バランスよく栄養をとって食事を楽しんだ方が良いとか、
様々みたいです^^;
取りあえずは今の体重キープするように頑張ります(๑•̀ㅂ•́)و✧

今までアナログな体重計(誤差)で誤魔化して来たので(?笑)
これを機に体重計を購入。
数字でバーンと!そして見たくないもない情報まで ご親切に教えてくれます(*ノω<*)
体重、体脂肪率、BMI、筋肉量、内臓脂肪レベル、基礎代謝量、体内年齢等。

体重増加防止&ホルモン療法に良いとされる食材*メモ

  • 夕食~翌朝食まで(食べない時間)を13~16時間空ける。(プチ断食)
  • 炭水化物と糖質は摂り過ぎない様に。
  • タモキシフェン服用の人は適量のコーヒーを摂る。(過剰摂取は✖)
    コーヒーが乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める可能性
  • がん予防にアブラナ科の野菜を摂る(ブロッコリー、小松菜、キャベツ、白菜など)
    アブラナ科の野菜とがん予防
  • 大豆製品:豆腐、味噌、納豆などを摂る。
    イソフラボンは乳がんの予防、再発や死亡率を
    減少させる可能性があると報告されています。
    ただし、サプリメントで高用量イソフラボンの摂取は
    安全性が証明されていないので控えるように。

キムチの素、味噌、生姜の脂肪燃焼スープに沢山のお野菜、
豆腐、キノコ類を入れた豚キムチ鍋なんて良さそう!

退院後からホルモン療法*私の経過記録

退院10日後からホルモン療法(タモキシフェン服用)が始まりました。

  • タモキシフェンを飲み始めて1週間くらいしてから、
    時々、頭痛と睡眠中は熱くて目が覚めると寝汗かいている事がしばしば。
    そして、日中のほてり感(のぼせ?)
    外来の待合で急に熱くなり上着を脱いだら、顔、頭は熱いんだけど、身体は寒く変な感じ。
    これがホットフラッシュなのかな?
    皮膚がかゆい…のは その(ホットフラッシュ?)後、汗をかくせいか頭皮がかゆくなる。
  • 1~2か月くらいで体が慣れてきたせいかホットフラッシュの回数は徐々に減る。
  • 2~3か月後、皮膚のかゆみと発疹(首、肩、胸、頭皮)と無月経の症状。
    体がだるい、疲れやすい…のは橋本病持ちなので、以前から時々そういう症状は有り。
  • 放射線治療をした左胸、左脇は汗腺が機能していない為、汗をかく事が出来ず熱はこもりがちなので、右側と比べて体温は0.5℃高い。(左胸に浮腫み有)
  • 38℃の発熱が3日間、その後微熱が10日間程続く。詳細→放射線治療終了3か月後
  • 発熱後から頭皮、首回りに痒みが出る。
  • 6ヵ月後、痒みが治まらず、首の周りがただれてきたので皮膚科へ。(7月末)
    医師「髪があたっているようですし、汗をかいた時の皮脂で皮膚が過敏になっているのかも」と。(昨年まではそんな症状な無かったのですが^^;)
    タモキシフェンの影響かは…医師「そうかもしれないし一概には言えない」と^^;
    飲み薬(デザレックス)とローション(メサデルムローション)と軟膏(テクスメテンアズノール)の混合薬を出してもらう。
    ただれは治まったが、デザレックスを止めると(飲み切った後)は再び痒みが出る。~11月(8月よりかはだいぶ治まったが頭皮と首周りの痒みは出る)

術後6ヵ月後、乳腺科へ検診

乳腺エコー、採血問題無し。

その後

  • タモキシフェンか橋本病の影響なのか…お腹が活発じゃない感じが続き、便通が良くない。
    退院後は毎朝欠かさず、ヨーグルト入りバナナと小松菜、大葉のスムージー
    炭水化物は控えめにして16時までに夕食を終わらせ(プチ断食)それ以降は食べていないのに体重増加(+2Kg)💧
  • 甲状腺の検診の際にその事を報告したら、便通をよくする薬マグミット錠330㎎ツムラ大黄甘草湯エキス顆粒(漢方薬)を処方してもらう。(1日3回30日分:自分で様子見て調整)
    1日2回でも私には効き過ぎるので1日1回夕食後(漢方薬は食前)で良い感じで快腸!
    癖(飲まないと出ない)のも嫌なので、様子を見ながら1日おきにしてみたり調整してみる。…マグミットと漢方薬を服用1ヵ月後-1.5kg(๑•̀ㅂ•́)و✧

9ヵ月後、乳腺科へ検診*タモキシフェン→レトロゾールに変更

無月経が半年以上(年齢的にも閉経?)と言う事でタモキシフェンからレトロゾール2.5㎎に変更。
主治医曰く「お薬を変更しましたが一度ホットフラッシュの症状が出て治まっているので再びホットフラッシュの症状が出る事は無いでしょう」との事でした。頭皮や皮膚の痒みも治まるといいなぁ…。

その後

  • レトロゾールを服用後は1ヵ月後に(副作用?)頭痛、腹部(子宮?)に圧迫感あり。
  • 寒気や悪寒も頻繁にあるが熱は無し。2か月後には寒気、悪寒の回数は減る。
  • 胸から下、全体的に湿疹が出る…が、数日で治る。

術後1年が経ちました。乳腺科へ検診。

採血、乳腺エコー、腹部エコー、CTの検査があり、結果問題無し!

寒気や悪寒は薬の副作用かも。湿疹は薬をつけた後、数日したら治まったのであれば薬(レトロゾール)の副作用ではないでしょう、との事(主治医)
薬の副作用で湿疹が出ていたら薬を飲み続けていて湿疹が治まる事はないらしい。
ちょっと様子見ながらレトロゾール続行。

その後

  • 頭痛はほぼ毎日。日によって強弱がある感じ。
  • 寒気、悪寒は殆ど無くなった。
  • 頭皮や皮膚(首周り)の痒みはだいぶ治まってきたようだが、時々痒みが出る。
  • 便秘感は増したかも…便秘薬(マグミット&大黄甘草湯)は欠かせなくなり、服用が1日1回~2回に増える。
  • 関節痛?(膝)しゃがんだり、その後立ち上がると痛みが出る。その際、股関節も変な感じ。
  • 無月経(13ヵ月)からの不正出血あり(2~3週間)その翌月は1週間 不正出血が続く。そのせいか倦怠感あり。

術後(1年3ヵ月)乳腺科へ検診*レトロゾール→タモキシフェンに変更

採血のみ。問題無し。

関節痛(膝)は今の段階ではまだ何とも言えない感じ。副作用と思われる頭痛も続いていたので、再びタモキシフェンに変更。タモキシフェンに変えて、関節痛も消えればレトロゾールの影響かと。不正出血は他の病気と繋がりかねないので続くようなら婦人科での受診を勧められました。
取りあえずはタモキシフェンを服用して様子見です。

  • 検診から1週間、だいぶ頭痛の回数は減る。ダルさは時々。
  • 検診から1ヵ月半後、頭痛はほぼ治まり、時々有る感じ。関節痛は(膝)半減した感じ。(動作が止まる事は無くなった)お腹の圧迫感は無くなり、不正出血も無し。体重は(+-)0kg

術後(1年6ヵ月後)乳腺科での検診*コロナワクチン接種でアレルギー反応

1回目のコロナワクチン(武田/モデルナ社製)接種して、数日後に手術をした左胸と両腕に発疹が…。痒さが限界まできたので、かかりつけ内科を受診。元々アレルギー体質だったので、反応が出てしまったのでしょうとの事。その一週間後には赤みとヒリヒリ感が出てきたので皮膚科を受診。ワクチンの影響が考えられたので、ワクチン接種2回目を受ける前に乳腺科を受診しました。(コロナワクチン接種でのアレルギー反応の詳細は→こちら)

  • 今回は採血と乳腺エコーがあり、ワクチンの影響を心配しましたが特に問題無し。
  • レトロゾールからタモキシフェンに変更してから3ヵ月、ほぼ頭痛、不正出血は無くなくなったので、このまましばらくタモキシフェン続行と。

術後(1年9カ月後)乳腺科での検診

コロナワクチン2回目接種後しばらく落ち着いていたのですが、ワクチン接種3ヵ月後、乳がんの手術&放射線治療をした左胸と全身に発疹&痒みが…。
それと時々左胸にズーンとくる痛みと、その辺りを押すと痛みあり。

  • 採血と左胸の痛みがあったので乳腺エコー撮影。

採血の結果は好酸球(白血球)の数値が正常範囲を超えていてアレルギー反応が出ている、と。(原因はわからず)
エコーの結果は結論から言うと問題無し。腫瘍をとった辺りの組織がまだ完全ではないので、その部分に水がたまったのが影響しているのでは、と。

後日皮膚科へ。
抗アレルギー剤/デザレックス、3種混合軟膏/アンテベートアズノールサトウザルベ、2種混合軟膏(強め)/グリジールアズノールが処方され、
1ヵ月様子をみて変わらない様だったら皮膚細胞を採って検査しましょう、との事でした。それから2週間後、だいぶ治まってはきているが、発疹は出たり治ったの繰り返し。

体調に変化があった時に追記します。

放射線治療

退院1ヵ月後くらいに傷や浮腫み痛み等の状態を診た後、
放射線科のある大学病院で放射線治療が始まりました。

放射線治療とは

放射線は目で確認することが出来ず、体に当たっても何も感じませんが、
病気の部位に照射すると、細胞が増えない様に新しい細胞に置き換わる時に壊れていきます。
その性質を利用して病気を治したり、辛い症状を軽くする目的で行われます。
放射線治療は手術と同じ程度か、それ以上の効果を得られることもあり、
機能や臓器を残し、臓器の働きを以前と同じようにしておけるなどの特徴があります。
放射線治療は予定された期間を続けて行わないと効果がありません。
途中でやめないようにすることが大切です。

放射線治療の方法

治療を受ける部位を出して治療台に寝た状態で体の外から放射線を照射する。

放射線治療のスタッフ

放射線科医師、放射線技師、医学物理士、看護師等が協同して行う。

  • 放射線科医師
    診察や検査をした結果をもとに放射線治療の方針を決める。
    治療期間内は定期的に診察を行う。
  • 放射線技師
    放射線科医師が決定した治療方針に従って治療する部位に印を付け
    病巣の必要な部分だけに正確に放射線を照射する。
  • 看護師
    治療期間、できるだけ苦痛を和らげながら治療が続けられるように
    治療方針や症状に応じた皮膚のケアや方法、日常生活や食事の工夫などについての支援。
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乳癌術後の放射線治療についての計画&説明

  • 放射線治療の目的
    再発率の低下
  • 放射線治療のための準備
    CT撮像を行い、胸部に放射線治療用の目印をつける。
  • 総線量・回数(以下、私の場合)
    45Gy
    18回
  • 1週間に照射する回数
    4回
  • 1回あたりの治療時間
    10分

人によって総線量・回数が違います。

治療の準備~治療に関して

  • 治療ではCT撮影時と同じ姿勢で治療台に寝る。
  • 放射線照射方法を決定する為、初回は放射線を当てる位置を確認し、X線撮影をする。
    位置確認は精密に治療する為に医師、技師、他医学物理士が一緒に行う。
  • 皮膚に新たにマジックで印を付ける。このマジックの印は治療時の位置合わせの為に
    大変重要な目印。治療が終了するまで消えない様に気をつける。
    印が薄くなったとしても、自分で書き足したりしないよう、スタッフに相談する。
  • 初回の治療は30分くらいかかるが、実際に放射線を当てる時間は5分程度。
    治療が終わったら印のところにテープを貼って終了。
  • 2回目以降は付けた印を目印に位置合わせをして治療を行うので数分~十数分で終了する。
  • 治療中に体を動かすと目的とする病気の部位ではなく、
    正常な部位に放射線が照射される可能性があるので動かない様に気をつける。
  • 胸部~下腹部・腕などが治療部位の場合は脱着しやすいものを身につける事をオススメします。
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副作用(治療中から1ヵ月後)が出る場合がある

  • 皮膚、乳腺の反応
    放射線治療開始後、2週間前後から「日焼け」のような反応が出現する。
  • 汗腺、皮脂分泌腺の機能低下
    汗の分泌が低下し、皮膚が乾燥しやすくなるので、ローション等で保湿が必要。
    分泌機能はあまり回復しません。
  • 倦怠感、食欲不振
    放射線が体にかかる事で起きる、一般的な症状。
  • 放射線肺炎
    放射線がかかった部位の肺に炎症を起こす事がある。

3~6ヵ月前後、症状が出る場合がある

  • 放射線肺臓炎
    放射線を余計なところにかけない様に配慮しているが、肺炎を起こす事がある。

6ヵ月以降、症状が出る場合がある

  • 肺線維症
    放射線肺臓炎を起こした後の肺が傷跡のように硬くなる。
  • 患側上肢リンパ浮腫
    照射を行った側の上肢から心臓へのリンパ液の流れが悪くなり、
    腕の浮腫みや腫れ、痛みが出る場合がある。

副作用は あくまで その可能性がゼロではないと言う事で
放射線量や範囲により症状が異なり、起こり方や時期などは個人差が大きいそうです。

放射線治療期間中の日常生活

休息は充分に

治療開始後2週目前後で体の疲労感を感じる場合があるので
休息や睡眠を充分にとる。

入浴時の注意

放射線治療を受けている部位を洗う時はボディソープを泡立てて優しくあらう。
お湯の温度はぬるめにして、入浴剤、温泉浴は刺激が強いので×

化粧品、軟膏

治療を受けている部位には化粧品類の使用は皮膚に影響を与えてしまう場合があるので
自分のクリーム、軟膏の使用を希望する場合は医師や看護師に必ず相談。

食べ物

栄養バランスのとれた消化の良い食事を。
水分も十分にとるように。

感染予防

放射線治療を受ける事で抵抗力が弱くなる場合があり、
風邪をひきやすくなるので、風邪で長期間休んでしまうと治療効果が得られなくなる為、
普段から、うがい手洗いマスクを付けるなどをして感染予防をしっかりする。

治療終了時

  • 治療終了後、目印のテープは静かに剥がす(無理に剥がさないで)
    皮膚の印は自然に消えるまで待つ。
  • 治療期間中に行っていた日常生活の注意点を治療終了後1か月間は続ける。
    入浴剤、温泉浴については医師に相談。

北大病院の資料より~

放射線治療*日記

    • 1日目。放射線治療を受けられるか、治療の説明と診察のみ。
      左脇のリンパに浮腫み(ゴルフボール位のポッコリした腫れ)あり。
      先生曰く
      「照射を始める場合、浮腫みにはほぼ当たらない部分ですが、
      もしかしたら多少は当たるかもしれません。
      浮腫みに照射がかかった場合、腕。指先まで浮腫む事があるかも。
      浮腫みが治まるまで1週間、2週間待ってその後に治療となると
      あまり日を空け過ぎるのも癌再発のリスクに繋がるので、よろしくない」との事でした。
      浮腫みが治まるまで待つか、浮腫み有りのまま始めるか…。
      うーん…1~2週間待って浮腫みが必ず治まるとも限らないので、
      放射線治療を始めてもらう事にしました。
    • 2日目。上半身は何も着ない状態で両腕を上げ、CT検査。
      検査前後に皮膚にマジック(赤)で印を付け、そのあと消えない様に
      印の上からテープを貼りました。
      マジックの印は治療が終わるまで必要なので、シャワー、入浴の時は
      剥がれない様(テープ)に気をつける。
    • 3日目から放射線治療開始(照射1回目:午前中)
      照射初日は照射する部分のX線写真を撮った後、
      前回書いた赤マジックの印の部分に新しく黒マジックの印を書き加え、照射。
      特に痛み、熱さとかは無く照射初日は20~30分(準備を含め)くらいで終了。
      (照射自体は1分以内×2:内側からと、外側から)
      帰宅後、夕方~照射した部分に熱有り。胃にムカつきがあり食欲が無し。
      少し落ち着いてから夕食はバナナとヨーグルトのみ。
    • 照射2回目~
      治療の準備、服の脱着+照射で、時間は10分位で終了。
      3回目~皮膚に少し赤みが出てきたがヒリヒリ感は無し。
      一応今後の為にローション(ヘパリン類似物質ローション0.3%)を処方してもらった。
      照射後の熱の帯び方は1回目よりかは弱く、食欲も回復。
    • 照射4回目~
      照射部分にまた更に赤みが出てきたが、ヒリヒリ感は無い。
      取りあえず 朝、入浴後、寝る前にローションを塗ってみる。
      この日は朝から倦怠感&微熱あり。
      診察時(週1)、担当医師に食事について気になっていた
      放射線治療期間(炎症時)に辛い物は食べても大丈夫か…を聞いてみたら
      「照射部位によってはダメだけど、乳腺(私の場合)は問題ないです。
      ただ、香辛料に過敏な人は照射部分にヒリヒリ感や痒みが出る事があるので
      様子を見て」との事でした。
    • 照射7回目~
      翌日に左乳房に浮腫み、張り感あり。熱有り(少)。赤みあり。ヒリヒリ感無し。
      照射9回目、更に赤み、浮腫み、張り感が増す。ヒリヒリ感?は触るとある感じ。
    • 照射10回目(診察)
      日に日に倦怠感、左乳房の張り、浮腫み、赤み、熱が出る感じ。
      先生曰く「よくある症状なので、無理はせず休息をとりましょう。
      あまり熱を持つようなら冷やしてください」と。
      汗腺や皮脂分泌腺が放射線でやられているので、熱を持ったり、
      張りが出たりするそう。放射線治療が終了したら、だいぶ落ち着いてくるとな。
      放射線治療を始める前に気になっていた左脇のリンパに浮腫み、
      ゴルフボール位のポッコリした腫れはだいぶ治まってきた感じ。
    • 照射13回目~
      倦怠感、左乳房の浮腫み&張り感と赤み、熱を持った感じは相変わらず。
      食欲不振…って事は無いが、時々食後に胃にムカつき感有り。
      照射14回目(診察)
      相変わらずの症状プラス、時々左乳房にズーンと来る痛み、赤みがまた少し増す。
      押さえると痛みがあったり、時々痒みもあったり。
      先生曰く、あるあるな症状なので今は耐えるしかないみたい💧
      この日は炎症が増しているとの事で軟膏を出してもらいました。
      アズノール0.033%(照射直前の塗布は避ける)
      リンデロンVG軟膏0.12%(ひどい箇所に)
    • 照射15回目~18回目
      倦怠感や浮腫み&張り感、赤み等の症状は相変わらずな感じ。
      軟膏が効いているせいか、痒みはおさまった。
      胃のムカつき感は殆ど無くなったかな。
    • 放射線治療終了2日目
      入浴中に照射印(マジック)を保護するテープが浮いてきたので
      ボディーソープを付けながらゆっくり剥がす。
      放射線治療3日目、下着(ブラ)のアンダーバスト部分に擦り傷発生!
      テープを剥がす時と剥がした後は くれぐれもご注意を!
      4日目からどんどん広がりヒリヒリ痛いのでリンデロンVG軟膏0.12%を塗る。
      (下着が当たるアンダー部分が擦れるので前開きボタンの下1~2つ外しておくとだいぶ楽です)
    • 放射線治療終了7日目
      浮腫み、熱はだいぶ落ち着いてきたが張る感じはまだあるかな。痒みも時々有り。皮膚の乾燥と赤みがまだ気になるので、ヘパリン類似物質ローション0.3%アズノール0.033%をアンダーの擦り傷にはリンデロンVG軟膏0.12%を塗る。
    • 放射線治療終了3ヵ月後
      赤みはとれ、だいぶ皮膚が日焼けた色も薄くなってきたが、まだ少し左乳房に熱がこもっている感じ。
      3日間、38℃の発熱(その後、2週間微熱が続く)左脇下の張り有り(時々痛い)。関節痛と頭痛有り。頭皮と右腕の発疹と痒みあり。倦怠感(は以前からあり)。
      咳無し、喉の痛み無し、味覚臭覚異常なし、くしゃみや鼻水等の風邪の症状なし。
      放射線治療後、汗腺が機能していないせいか、左乳房だけ発汗せず熱がこもるのでそれが原因?新型コロナ?インフル?タモキシフェンの副作用?
      発熱の原因が分からないので続くようなら市のコールセンターに相談してみようと思いましたが、4日目には微熱まで下がったので一応、部屋の中をウィルス・菌・花粉の消臭スプレーで消毒して自宅療養です。食欲は無くはないが、こってり系は受け付けない感じ^^;

放射線治療中~後は乳房が浮腫んだり下着が当たる部分が擦れて皮膚を傷める場合があるので、下着(ブラ)を購入の際は締め付け感が無いよう少し大きめサイズをオススメします^^;

放射線治療開始の際、左脇のリンパに浮腫みがあるまま放射線治療を開始してもらったわけですが、その後 当初言われていたような、腕や指先まで浮腫む事はありませんでした。

放射線治療最後の診察

照射18回目で放射線治療が終了。

注意事項

  • 放射線治療が終了したばかりなので、入浴の際は引き続き
    照射部分はブラシやスポンジ等は使わず、肌を労りながら優しく洗うように。
  • 照射の位置合わせの印(マジック線)&テープは無理に剥がしたり、印を消そうと
    擦ると皮膚を傷めるのでテープが自然に剥がれる、印が消えるのを待つ。
    テープがどうしても気になって取りたい場合は入浴中にお湯に付けてゆっくり剥がす。

放射線治療終了後はだんだん炎症の症状が落ち着いてくるようですが
その後も調子が悪かったりする事が続いたら連絡ください、と。
私の場合、他の患者さんより赤みが酷いらしく、1ヵ月後のところ2週間後に診察します、
との事でした。

新型コロナ騒動の中、この病院の医師も新型コロナ感染!とニュースで聞いた時は
色々と焦りましたが、院内は特に目立った混乱は無く
取りあえずは問題なく、無事に放射線治療が終わりました。

2週間後の放射線科診察

赤みあり、腫れた感じあり、痛みは時々あり、倦怠感あり。
下着が当たる部分に擦り傷あり。
これらの症状は時間の経過を待つしかないとの事。
左乳房が浮腫んだりした場合は摩ったりしてマッサージを。
放射線を照射した部分は固くなっているが、
これも時間経過とともに徐々に柔らかくなっていきますが、
人によっては固くなったまま柔らかくならない事も。
半年しても固いままだと、それ以降は変わらないでしょう、と。
温泉など入浴剤は普段の入浴時にしみるような、痛みがなければOKなのですが、
私の場合、入浴時に皮膚の痛みは無いが、赤みがまだあるので、
やめておいた方がいい、との事でした。
流石にコロナ禍の中、温泉に行こうとは思いませんが
一応 今後の目安の為に聞いてみた^^;

赤みが取れたら温泉、入浴剤はOKですが、どの位で赤みが無くなるのか
今のところ判断ができないとな。
せめてバスソルトでリラックス&リフレッシュしたかったのですが
まだ無理なようです( ;∀;)

皮膚の擦り傷は化膿はしていない様なので、薬は変えず塗布続行、と。
ローションを追加で処方されました。

軟膏とヘパリン類似物質ローション0.3%は 朝、入浴後、寝る前に
擦り傷部分にはリンデロンVG軟膏0.12%
カサカサ乾燥部分にはアズノール0.033%を引き続き塗布。

処方されるヘパリン類似物質はメーカーによって薬価が違います→ヘパリン類似物質ローションの薬価比較
他のお薬の薬価を調べるには→薬価サーチ


今後は数ヵ月おきに検診&検査&ホルモン療法(7年間服用)な感じです。

 

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